こんにちは!!
今回はマッサージについてご紹介していきたいと思います!!
毎日たくさんの患者様を治療させて頂いていますが
人それぞれ治療方法は当然ながら違います
そんな中でもマッサージをする意義は大きく
リラクゼーション、筋肉の過緊張の緩和、血管血流量の増加に伴う発痛物質の産生抑制等
様々な利点があります。
今回は特にスポーツ時のマッサージについてどんなことに注意をしながらおこなうべきなのか、私なりにまとめてみましたのでお読みいただきたく思います。
ではスタートです!!
はじめに
スポーツマッサージとは、基本的なマッサージの手技をスポーツの特殊性を十分考慮した上で、スポーツ活動に役立てるものです。
日本では、昭和初期より行われていると言われ、特に東京五輪大会開催を契機に現場にて広く使われるようになったと言われています。
スポーツマッサージの目的と分類
疲労回復
試合や練習の疲労を残さないように、疲労している筋疲労の回復を促進させるために。
ウォーミングアップの補助
運動を始める前に、使用する筋肉や疲労しやすい部位をマッサージすることにより血行を促進したり、緊張している筋肉をリラックスさせて傷害の予防、ウォームアップの補助の一つとして行います。
パフォーマンス向上
最大のパフォーマンスを発揮できるように状態を整える、試合前に精神的な緊張を取り除くことを目的に試合前の最終調整として。
※疲労回復とは異なり、筋肉を緩めすぎないように刺激量に注意しなければならないです!
競技間
競技と競技の間に行うマッサージで、激しい運動を行う種目の筋肉の疲労を早期に回復させ、リフレッシュする目的で行います。
スポーツ傷害の治療
スポーツ傷害からの早期回復を目的として行うマッサージで傷害により疲労している筋肉や柔軟性が低下している部位に対して行います。物理療法(電気治療等)や鍼灸治療と併用して治療効果を高める場合が多いです。
スポーツマッサージの実施上のPOINT
①競技特性の把握
競技の特徴、試合方法、ルールなども特性をしっかり把握する必要があります。よく使う筋肉や疲労しやすい部位は異なり、また有酸素系、無酸素系のように運動の形態によってもやり方を変える必要があります。
前後半のある種目では、出来るだけ短時間で効率よく疲労回復や筋肉の調整を図る必要があります。
②マッサージを受ける人の身体把握
マッサージを行う前に関節可動域や筋肉の柔軟性、硬さを確認し、その状態によりマッサージの手技、刺激量を決定。マッサージ後に関節可動域や筋肉の柔軟性が改善されているかを確認することでマッサージの効果を評価することが可能です。
③マッサージを行う環境面
一般的には室内で行うようにしましょう!温度は20~25℃くらいが良く、季節によって配慮しましょう。簡易的なマッサージ専用のマットなどを用意するのがお勧めです
④マッサージを受ける人、施術者への注意
マッサージの前にトイレを済ませ、お風呂やシャワーを浴びて全身を清潔にするのが望ましいです。衛生面には特に気をつけましょう。
術者はマッサージを行う前は必ず手を洗浄消毒し、爪は短く切り、指輪などの装飾品を外して行うことが原則です。
マッサージを行う前は施術者の手や受ける人の保温に注意し相手に不快感を与えないようにします。施術者は関節部、皮膚に骨が触れる触れる部位には十分注意し、強い手技は避けるようにしましょう
⑤マッサージに用いられる滑剤
マッサージを行う際には皮膚との摩擦を軽減し手指をスムーズに動かせるために滑剤を使用します。
乾性:ベビーパウダーまたはタルク
湿性:オイル、ローション、オリーヴ油
※治療マッサージの場合はモビラートなど消炎鎮痛薬を使用する場合もあります。
⑥マッサージの時間、刺激量
局所で5~10分程度、全身で40分~60分程度がよいとされています。時間においては目的に応じて適宜変えていく必要があります。
例えば、ウォームアップの補助であれば3~5分程度で行いましょう。
※マッサージの時間が長かったり、刺激が強すぎると「もみかえし」といい、マッサージ後や翌日に痛みを訴えたりすることがあるので十分に注意しましょう。
スポーツマッサージの生理的作用
皮膚、筋肉、神経にどのような影響をマッサージが及ぼしているのか解説していきます!!
①皮膚に対する作用
知覚受容器を刺激し、反射的に皮膚の血管を拡張させることによって血流量が増加して、新陳代謝が増加します。また汗の出る汗腺が機能増進するので皮膚の爽快感も得ることが出来ます
②筋肉に対する作用
他動的に筋肉を動かしたり、刺激を与えることにより、筋肉中の老廃物や代謝物質を除去し、血液、リンパ液の循環を促進させ筋肉の収縮力持続力が増進されます
③神経に対する作用
軽擦法などの弱い刺激の手技では神経の興奮を強め運動神経に対して刺激的に働き、また圧迫法や強擦法などの強い刺激の手技には知覚神経を抑制します。これは神経痛などに対し一時的な鎮痛効果があると思われます
スポーツマッサージの禁忌
実はやってはいけないこと。
これが一番大事な事ですよね。
逆効果になってしまったり、悪化してしまうこともありますので十分に注意しましょう。
外傷直後の場合
捻挫、打撲、肉離れなど外傷直後では腫脹、発熱などの炎症症状をきたしているため、マッサージを行うことにより炎症症状を増悪させることになるので基本的には行わない。
伝染性疾患、感染症がある場合
疾患の病状を悪化させる恐れがありまた他の人に罹患の恐れがあるので行わない。
皮膚疾患の場合
湿疹、かぶれ等、肌に異常がある場合はその病巣を広げたりする恐れがある場合は行わない。
まとめ
いかがでしたか?
今回はスポーツマッサージにおいての注意点を解説していきました。
次回はスポーツマッサージの基本的な手技の方法(種類)について解説していきたいと思います。