肩疾患

これってまさか五十肩?【急激な肩の痛み①】

投稿日:2019年8月19日 更新日:

皆さんこんにちは!

毎日暑い日が続いていますね~

熱中症になっていませんか?こまめに水分、塩分摂取して元気な体を維持しましょうね!!

 

 

さて、今回は急激な肩の痛みについてお話させて頂ければと思います。

自分自身、草野球の影響で肩が筋肉痛です(笑)

そんなことよりも

皆さん肩の痛みと聞くとどんなイメージですか?

 

 

 

肩こり?捻挫?どこかにぶつけた?

 

なんてお考えの方も多いかとおもいます。

 

 

 

今回は急激に痛みがでることで知られる五十肩

 

 

五十肩の総論ということでさらっと説明していきます。

 

原因、誘因

 

・加齢や過労による関節(骨)、筋肉、周囲の変性

 

 

症状・臨床所見

・明かな外傷がなく、痛めた原因がわからない事が多いです。

・両肩に出ることは多くないと言われています。(私の臨床経験ではほぼ無いです)

 

・主な症状は、疼痛と可動域制限
【運転中に後部座席のものが取れない、肩を挙げて仕事をしていた】などが多くあります。

 

・日常動作は衣服の着脱、結帯動作などが苦痛になるなど肩が上がらないことが主な症状です。

 

 

・病院で病名を付けるときは【肩関節周囲炎】と呼ばれており、五十肩は正式には疾患名ではありません。

 

典型的な五十肩

 

 

典型的な五十肩には、三つの期間が存在しています。

 

①炎症期:肩関節周囲に炎症が起きている状況で、痛みが強く出現し、寝ている時にも痛みを感じることもあります。

 

 

②拘縮期:やがて炎症が治まり、肩が拘縮(固まる)して動かそうとすると痛みが出現します。
安静にしていると痛みは感じることが少なくなりますが、動かすと痛みが強く出現します。

 

 

③回復期:徐々に拘縮が回復し、可動域が回復していきます。

 

 

①~③まで経過するのに約1年(個人差はかなりあります)かかるとされており、正しい治療を医療機関で行う事で症状は早く改善します。

 

 

 

検査方法・診断方法

まずは医療機関にてX線撮影にて診断しますが目立った所見はありません。

 

 

問診にて判断をすることも多いです。

 

 

痛くなってからの期間、既往歴などお話しながら疾患を特定していきます。

 

 

治療法

 

 

基本的には保存療法が選択されます

 

 

炎症期には無理に動かすことはせず、運動を制限して、肩の安静を図ります。特に寝るときなどは肩の姿勢や冷えないようにすることが大事になってきます

また医療機関にて、消炎鎮痛剤(湿布)や非ステロイド性の局所注射にて炎症を抑えることも選択される場合もあります。

 

 

拘縮期には炎症が収まり肩関節の動きが固まります。拘縮が強く出ないように、電気療法や、温熱療法などで患部を物理的な治療を施していきます。

可動域を回復させるための運動療法も行います。

行う際は各医療機関にいる理学療法士、柔道整復師など国家資格を持ったセラピストが医師と相談をしながら治療プランを構成し、リハビリテーションをします。

 

 

 

・回復期には徐々に関節可動域を広げていくために運動療法を積極的に行い、継続してリハビリテーションを行います。

・痛みが強い場合は患部を動かないように安静にしたり、保温、医師による患部への注射を行う場合もあります。

 

 

 

自宅で行えるリハビリテーションとして、プーリー運動(滑車運動)や

コッドマン体操など推奨されていますのでそちらも行っていけるとより、回復が早くなると言われています。
(正直、臨床的にあまり行わないです)

 

 

 

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?

 

 

 

 

好発年齢は40代後半~50代

原因はあまりはっきりとはしないが安静時もしくは、運動時に痛みが出現する(主に肩があがらない)

女性に多いとされている(臨床的にはあまり差はない)

3つの時期があり、それぞれにあった治療、リハビリが必要

完治するまでに個人差がかなりある

 

 

 

 

 

 

 

以上のことが簡単にまとめた肩関節周囲炎です!

 

しかし肩には様々な疾患があります!!

 

 

自分で判断せず、まずは医療機関へ(整形外科)受診して医師の診断を受けて頂く事をお勧めします!!

 

 

ではまた次回!!

 

 

 

 

 

 

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