みなさんこんにちは!
最近は健康への意識が高まりつつあり、ヨガやスポーツジムでのトレーニングをする人が多くなりましたね。
健康な体を維持する上で欠かせない運動。
しかし、年齢と共に体は老いていきます、それを予防する為に運動をして体を痛めてしまう人もいますよね。
「肩が痛いな~昨日無理をしたからかな?」なんて考える方も多いのではないでしょうか。年のせいにしたり、いつものことだからまぁいいかと。
しかし、そのまま放置してしまうと将来慢性的な体の痛みに悩まされることになるかもしれません。
痛みが出ないように今から少しでも覚えて予防できるようにしておくと良いですよね。
そこで今回はテレビでもよく取り上げられる変形性関節症についてまとめていきます。
変形性関節症とは?
関節の軟骨組織が加齢や長年の酷使により摩耗し、関節の隙間が狭くなってしまう疾患です。

骨には骨折などをすると元に戻る能力が備わっていますが、年齢の変化とともに骨の修復が遅くなり少しずつ軟骨は硬く、骨は横に突き出したりしてしまいます。
軟骨がすり減ってしまうことで、炎症が生じて関節の動きが悪くなり痛みを生じます。膝、肘、股関節に多く発生し、女性に多いとされています。
なぜ女性に多い?

原因の一つに「女性ホルモンの減少」があります。骨、軟骨、筋肉の健康に保たれるための「エストロゲン」が関係しており、このホルモンの分泌が急激に減る閉経後に症状が出やすくなります。
また男性に比べて女性は生理的に筋肉量が少なく、脂肪組織が多いとされているのも原因です。

症状
膝、肘関節では屈伸運動時の痛みが出現します。肘では物持つとき、膝では歩き出しや立ちあがる際に痛みが強くなり、変形の進行とともに痛みや関節の動きも狭くなります。
股関節では足を回したりする際に痛みを感じます。歩行時の跛行(かばいながら歩く)が見られます。
炎症症状が強い場合に関節内に水が溜まってしまう場合もあり、(関節水腫)これが関節の動きに影響を及ぼすこともあります。
今回は変形性関節症の中でも最も多いとされる膝関節をご説明します。

【初期】:歩き始めや椅子から立ち上がる時、階段で痛む
【中期】:膝の曲げ伸ばしや立ち上がりで痛み、関節に水が溜まりやすくなる
【進行期】:正座、立ち上がり動作ができなくなる。関節水腫で関節が曲がらなくなる
なりやすい人の特徴
【肥満の人】:瞬間的ではありますが歩行時には体重の3~5倍の重さの負荷がかかるとも言われています。関節のとっては体重が軽い方が嬉しいですよね。
【閉経後の女性】:閉経後の女性は女性ホルモンの減少(エストロゲン)により骨粗鬆症になりやすく、骨が脆くなると骨の変形が進行しやすいと言われています。
【О脚の人】:О脚の人は均等に体重がかからず、膝の内側に負担がかかりやすくなるためなりやすいといわれています。
どうすればいいの?
まずは医療機関にて(整形外科)医師の問診、視診、触診を受け必要に応じてX線(レントゲン)検査や場合によってはМRI検査を行います。
そして変形性関節症と診断されたら状況に応じて保存療法にて治療が始まります。
治療方法1(保存療法)
保存療法にはいくつか種類があります
【運動療法】:膝周りの筋力をつけることで骨への負担を軽減させることが可能です。特に大腿四頭筋(太ももの前面)の筋力を鍛えましょう。
またリハビリテーションの施設が充実している病院では徒手療法にてセラピストが 関節可動域の改善を行うところもあります。
【薬物療法】:症状が軽度の場合、痛み止めの飲み薬や湿布などを使う事が多いです。場合によっては関節内にヒアルロン酸の注射をします。
【装具療法】:О脚の場合、足底板にて膝の位置を矯正したり、サポーターを装着し、関節への負担を軽減させます。また体重の多い方は杖などを突いて負荷を軽減させます。
【物理療法】:電気治療や温熱療法にて痛みを軽減させる治療を行います。(医療機関にて行いましょう)
治療方法2(手術療法)
第一は保存療法で経過を診ていくのが一般的ですが、重度の痛みや関節の変形が見受けられる場合は医師との相談の元、手術療法も行う場合があります
関節への負担の少ないものからだと関節鏡手術、骨切り術、人工関節置換術など症状に応じて検討されます。
日常生活での予防
太ももの前の筋肉をつける、正座を避ける、体重を減量する、痛い場所を冷やさないようにする、洋式のトイレを使用するなど膝への負担を減らす努力が必要です。
以上、変形性関節症の総論についてご紹介いたしました。最後までお読みいただきありがとうございます!
次は自宅で出来る簡単エクササイズをご紹介します!次回もお楽しみに!