膝関節 運動

半月板の基礎解剖と理解

投稿日:2021年9月14日 更新日:

今回は半月板についてです!

半月板は膝関節の内部に存在し、周りの組織と協調し膝の機能に大きな影響があります

スポーツ選手のケガでよく発生すると言われている

半月板損傷&断裂

よく耳にするけど良くわからない。そんな人も多いのではと思います

理学療法士やその他のリハビリに従事するセラピストにとっても

膝の機能不全ではしっかりと押さえなければならないですよね!

今回は解剖と内側半月板と外側半月板の特徴や組織間の関係性についてです!

 

1-解剖

 

・半月板は大腿骨と脛骨の接合部の

安定性、荷重分散、衝撃吸収、関節軟骨の保護を担う。

大腿骨と脛骨への荷重伝達の6~7割を担うとも。

・線維軟骨性で大半はタイプⅠ膠原線維

・内側2/3は横線維と円周方向の線維だが外周は円周方向が主体で半月板の深部は不規則な膠原線維となる

 

 

・半月板の外周1/3は血行がありREDzoneと呼ばれ、

小断裂は自然治癒が期待できるが

これに対してほかの部位は血行がなくWHITEzoneと呼ばれる

 

 

・半月板は三つに大別でき

前角(anterior horn)

体部(body)

後角(posterior horn)

といい

5つに分けると

前角(anterior horn)

前節(anterior segment)

中節(middle segment)

後節(posterior segment)

後角(posterior horn)

となります。

必要ないかなーなんて思うかもしれませんが、MRIでの画像診断の際にはかなり重要なワードになってきますので覚えれるとGoodですよね!

 

半月板の図

2-内側半月板と外側半月板

・内側半月板は辺縁が厚く全体に大きい

・特に内側半月板後節は最も厚い(5㎜程度もある)

・内側半月板後角は前角より常に幅広で約2倍ほど

 

 

・外側半月板は半径は小さく、C字型に近い

・外側半月板の幅は約10㎜でほとんど一定

・外側半月板後角は脛骨高原の傾斜により冠状断で頭側へ斜行し

magic angle effect を受けることがある

 

・内側外側半月板の前角と後角の先端部は

meniscal root

と呼ばれており、脛骨に強固に付着しています

 

・内側半月板前角のrootはACL(前十字靭帯)の脛骨付着部のすぐ後方に

外側半月板はACLの脛骨付着部のすぐ後方に結合します

 

・内、外側半月板は前角同士、後角同士を結合して

transverse meniscal ligament(of Winslow)

が走行します

 

・内側半月板前角rootの後方成分は

transverse meniscal ligament

に合流します

 

MM辺縁部はMCL深層と関節包へ強固に結します

 

・LMは関節包への接合は弱く、背側の膝窩筋腱溝では

わずかなfascicleで関節包に支持されるのみで、

膝の屈伸に伴う可動域は内側に比べてかなり大きくなります

 

※膝MRIより抜粋参考資料です

 

 

今回は半月板についてのでしたが、

膝にはその他にも

MCL、LCL、ACL、PCLなど重要な組織がたくさんありますので

そちらも合わせてご参考にしてくださいね!

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