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上肢の構造と機能

投稿日:2021年8月18日 更新日:

今回は肩関節の機能解剖についてです

肩関節の機能解剖は・・・

膨大な文献や研究資料があるので本当に果てしない情報量です

なのでかなり行き進んだものに関してはあまり触れないようにしておきます。(笑)

(その辺は個人の考えがかなり大きくなってしまい、議論が尽きないので)

さらっと今回は一般的な機能解剖です!

 

肩関節とは

 

・狭義の肩関節は肩甲上腕関節(肩甲骨と上腕骨で構成)

・肩甲帯(肩甲骨、鎖骨、上腕骨で構成)

解剖学的:肩甲上腕関節、胸鎖関節、肩鎖関節を構成

機能的関節:肩峰下関節、肩甲胸郭関節

・広義の肩関節は赤線部5つの関節を含み、連動して動く

 

肩甲上腕関節

 

・上腕骨頭と肩甲骨の関節窩で作り出され、関節構造は球関節

・関節窩の大きさは表面積で上腕骨頭の1/3程度

・そのため関節の可動性は抜群だが安定性はかなり弱い為、脱臼を引き起こしやすい=関節の安定性は筋肉に依存している

・関節窩の縁に関節唇という繊維軟骨が取り巻いており、関節の深さを作りだすことで関節の安定性を上げている

・関節唇の上方部には上腕二頭筋長頭腱の起始部があり投球動作などで損傷するとSLAP損傷と呼ばれる

 

胸鎖関節

 

・胸骨と鎖骨で構成

・間には線維性軟骨の関節円板がある

・胸鎖関節は体幹と肩甲帯を繋ぐ唯一の関節=肩甲帯を含む上肢の動きは胸鎖関節を支点としている

・胸鎖関節の機能不全は上肢全体に影響する

 

肩鎖関節

 

・肩甲骨の肩峰と鎖骨で構成

・線維性軟骨の関節円板が存在

・ROMは胸鎖関節>肩鎖関節であるが胸鎖関節と連動して肩甲帯の動きを繋ぐ

 

肩峰下関節

 

・肩甲上腕関節の上方と肩峰の下面との間で第2肩関節とも呼ばれる

(骨同士が接しているわけではないが関節と同様な働きがあるため、機能的な関節と呼ばれる)

・天井部は肩峰~烏口肩峰靱帯~烏口突起→烏口肩峰アーチと呼ばれる

・底面は腱板、上腕骨大結節で構成

・烏口肩峰アーチとの間には肩峰下滑液包が存在し、これが関節の動きを滑らかにする

・上肢を挙上すると

上腕骨と烏口肩峰アーチの間が狭くなる→腱板、肩峰下滑液包が挟み込まれる

これが反復すると腱板の摩耗や滑液包の炎症が生じる

インピンジメント症候群(肩峰下インピンジメント)

 

肩にはインピンジメントの種類があり

ココが重要

肩峰下インピンジメント(肩峰下関節で腱板や肩峰下滑液包が挟まれる)

ココが重要

インターナルインピンジメント(肩甲上腕関節内で腱板(棘下筋)の上腕骨付着部側と関節窩の上方が衝突)

といい、投球動作での障害として発生することが多くSLAP損傷も結果として生じる

 

 

この二つはしっかり押さえておきましょう

肩甲胸郭関節

・肩甲骨の前面と胸郭が構成

・機能的な関節

・肩甲上腕関節と連動して肩甲骨の回旋しながら胸郭の上を滑るように可動

・骨同士の運動ではなく肩甲下筋と前鋸筋との間で動きがあり、間には滑液包がある

 

肩甲上腕リズムとは❓

 

最後になりますが臨床で姿勢の確認や動的評価を取る際に最もベターで必要なものです

 

1.上肢を挙上する際には肩甲上腕関節(解剖学的関節)と肩甲胸郭関節(機能的関節)が連動する

2.上肢の挙上角度は肩甲骨に対する上腕骨の外転角度と肩甲骨の上方回旋の角度を足したもの

3.この角度の比率がおおよそ2:1になる ※挙上角度や速度によっても多少異なるが

肩の疾患の多くの例では肩甲骨の可動性が制限され、この肩甲上腕リズムが崩れ、肩甲上腕関節に負担が増える

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

ざっくりと基本的な解剖学の内容ですがここをしっかりと押さえておかないとこれから靱帯、関節包、滑液包、筋肉など絡んでくるとさらに複雑な内容になってきます

これをベースにその他の肩関節の軟部組織との関係性を学んでいくとスムーズに理解できると思います

 

 

 

 

 

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