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手がこわばる!?関節が硬くなる!?病気のサインかも!!!

投稿日:2019年10月14日 更新日:

こんにちは!

外はかなり涼しくなってきて非常に過ごしやすくなってます!こういう時こそ風邪をひかないように十分気をつけましょうね!!

さて今回は

タイトルにもありますように関節の違和感、こわばり、拘縮、痛みが出てきたときによく疑われる病気

 

 

そう

 

関節リウマチ

 

について

 

お届けしていきたいとおもいます

関節リウマチとはなんだろう

そう思われる方もいらっしゃると思いますがお読みいただきたく思います!!

まずは概要から!!

 

 

概要

 

関節リウマチは

多発性の関節炎が主症状で、原因不明の全身性疾患です

 

病変は

関節の滑膜炎で当初は手足、膝など限局した痛みと腫れが主で

次第に全身の関節が侵され関節の変形、痛み、グラグラ感が出現し、機能を障害します。

 

日本では約60万人がリウマチ患者と言われており、20~50代に好発しやすく、高齢者に起こる場合もあります。女性の罹患率は男性の約5倍です

 

病因

 

リウマチの原因はいまだ解明されておらず、

遺伝的因子に環境因子が加わり発症すると言われています。

家庭内での発症例や一卵性双生児での発症が高いのは遺伝的な関係を示唆しています。

環境因子としては細菌やウイルス感染の関与が研究されていますが、どれも証明するに至っていません。

 

関節症候

 

リウマチは手指の第2関節~第3関節、手関節、足趾、膝関節に初発しやすい

手指の第1関節に初発する事は稀です

左右対称性に発症しやすく、診断の基準ですがそうでない場合もあるので判断が必要です

ここからは大事な症候です

 

朝のこわばり

起床時に関節がこわばり、指が動かしにくい症状を朝のこわばりと言います。

多くは体を動かし始めると症状は消失して、その持続時間がリウマチの活動性の指標の一つとなります。

※私は高齢者には「手が動き始めるまでにどのくらい時間がかかりますか?」とお尋ねします

 

疼痛(痛み)

関節の自発痛、押したときの痛み、運動時痛を訴えます。

痛みは天候の影響を受ける場合もあり、痛みの訴えや変形は個人差が大きく必ずしも全員ではありません。

 

腫脹(腫れ)

関節が炎症を引き起こしているので関節部に腫脹が見られます。

特に手指の第2関節には紡錘状の特徴的な腫れがみられます。

 

関節動揺性

関節の周りの組織の緩みや破壊が進行すると、関節の動揺性が出ます。

 

関節可動域制限

痛みによる反応性の関節可動域と、関節面の破壊及び関節周囲の軟部組織の拘縮による可動域制限がある。

手関節で関節が固まってしまい進行すると骨が硬くなってしまう強直をきたすことも多いです

 

手指に生じる変形

①尺側偏位

②白鳥のくび変形

③ボタン穴変形

④オペラグラス変形

などなど、画像で紹介していきたいのですが、気になる方は各自お調べ頂けるとたくさん出てくると思います!

詳しくは一度画像検索してみてください!

 

膝関節に生じる変形

変形性膝関節症では膝関節の内反変形を起こすことが多いですが(О脚のような形)リウマチの場合は外反変形、曲がったままの屈曲拘縮を起こすことが多いです

 

握力低下

関節の痛み、拘縮、筋力低下に伴い握力が低下します。

通常の握力計では測定ができないので、特殊な物(水銀血圧計を改造したもの)を使用したります

 

みさなんここまでついてこれてますか?

どんどん行きますよ!!

 

 

関節外症候

 

 

全身症状

37℃くらいの微熱は稀ではなく、38℃をこえるようであれば感染症の併発、still(スティル)病をを考えましょう

皮膚症状

リウマトイド結節が肘の伸側、後頭部、手指に好発します。疼痛はありません

 

眼症状

・上強膜炎・・・急性に発症しますが、多くは数日~10日以内に治癒します。強膜炎は予後不良です。

・シェーグレン症候群・・・乾燥性角結膜炎がよく見られ、シルマーテストが診断に有用です。角膜穿孔も稀にみられ、患者様から「熱い涙が出る」などの訴えがある場合にはこれを疑い、すぐに眼科へ受診を勧めます

※シェーグレン症候群とは涙や唾液を作り出している涙腺、唾液腺などの外分泌腺に慢性的に炎症が生じ、分泌が低下、乾燥症状を呈する自己免疫性疾患です。

※シルマーテストとは涙の分泌能力を診る試験の事で目の下にろ紙を入れ、5分間でろ紙の水分が10㎜を超えた場合を試験結果は正常と判断します。

 

血液障害

・貧血・・・貧血は活動性の高いリウマチで高頻度に合併します

・白血球減少・・・脾腫(ひしゅ)に白血球減少を伴うリウマチの一亜型をフェルティー症候群といい、抗リウマチ薬の投与中に急な白血球減少を見た時は薬剤性の骨髄抑制を疑います

アミロイドーシス

ネフローゼや下痢をきたす症例ではアミロイドーシスの合併を疑います。腸管生研で確定診断が得られますが、難治性です。関節内にアミロイドが沈着する場合もあります。

 

呼吸器症状

リウマチでは間質性肺炎を合併することが多く、リウマチ肺とも呼ばれます。

 

骨粗鬆症

リウマチの初期には局所的に骨粗鬆症を起こします。
加齢、閉経、運動量低下、副腎皮質ステロイドの影響で全身性の骨粗鬆症が進行すると、脆弱性骨折を引き起こす可能性も!

腱鞘滑膜炎

手指、手関節、足関節部では腱鞘滑膜炎を生じることがあり、手関節では伸筋腱周囲の腱鞘滑膜炎に遠位橈尺関節の不安定性が加わり、特に薬指、小指の伸筋腱の皮下断裂を生じることがあります

 

 

治療方法

 

〖患者指導〗

 

まずは患者指導が大切になります

どの病気にも共通していますが

リウマチの経過と治療について充分説明し、まずは患者様の不安を軽減させることが第一歩です!

リウマチは全身性、進行性の場合がほとんどですので、生活の質(quality of life)を改善する為には、家族や医療従事者が病状について十分に理解し、支援することが必要

疼痛を緩和させる為には、睡眠、体操、鉄分やカルシウムが豊富でバランスの取れた食事が大切です!

関節の腫脹や疼痛が強いときには、局所の安静と保温に努めて軽減しているときは関節の可動域訓練やADLの改善訓練を積極的に行いましょう!

 

 

 

〖薬物療法〗

 

薬物療法には、非ステロイド性抗炎症薬、疾患修飾性リウマチ薬、生物学的製剤及び、副腎皮質ステロイドが使用されます。

①非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

関節の疼痛や腫脹を軽減させる目的でNSAIDsが投与されます。多くの種類がありそれぞれの特徴を理解して使用する必要があります。
頻度の高い副作用として胃、十二指腸潰瘍があり、高齢者潰瘍の既往のある患者、副腎皮質ステロイド投与中及び複数のNSAIDs を投与する場合には注意が必要です!

 

②疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)

リウマチの炎症の沈静化と関節破壊の抑制を目的にDMARDsが使用されます。持続性の滑膜炎と関節破壊がある場合には、可及的早期に投与を行い、効果が得られなければ、種類を変更します。

 

③生物学的製剤

生物が産生したタンパク質を利用し遺伝子工学を用いて開発された薬剤で、非常に強い抗炎症作用関節破壊の抑制効果が報告されていますが、アナフィラキシーショックや日和見感染の顕性化といった副作用があります。

 

④副腎皮質ステロイド(糖質コルチコイド)

低容量の経口副腎皮質ステロイドの投与は強い抗炎症効果があり、愁訴の改善に高い有効性を持ちます。
全身性の炎症所見が強い場合、関節外症状を有する場合、関節炎でADLが著しく制限されている場合及びDMARDsの効果が得にくい場合などに使用されます。
関節内や腱鞘内に副腎皮質ステロイドの注射投与する方法も用いられます。

副作用として易感染性、骨の脆弱化耐糖能低下、高血圧、体重増加、むくみ、高脂血症、白内障等があります。
副腎皮質ステロイドの継続投与を行っている患者では骨密度の定期的検査が必要です。

 

 

〖リハビリテーション〗

リウマチの治療においてリハビリは薬物療法、手術療法とともに重要な位置を占めます。
徐々に進行する多様な関節障害によって低下して行く患者のADLを出来る限り維持ないし改善する事は患者のクオリティオブライフを高めるために重要です。
そのためには医師がリハビリの重要性を十分に認識し理学療法士、作業療法士、義肢装具士と連携して治療に当たることが必要です。
リウマチのリハビリの特殊性として多発関節障害があることや炎症のコントロールの状況や手術療法によって患者の状態が変化すること、長期罹患によって骨粗しょう症、呼吸障害腎機能障害などのリハビリの障害因子が発生してくることなどが挙げられます。さらに長期間の罹患に伴い精神面のケアも必要ですね!

 

 

リウマチのリハビリには主に理学療法(運動療法と物理療法)、作業療法、装具療法などがあります。運動療法としては関節の可動域訓練、筋力訓練、歩行訓練などが行われ、患者のADL改善や維持が基本となります。運動療法を補助する手段としてホットパック、渦流浴、超短波など温熱療法や低周波治療といった物理療法を併用し疼痛や筋の痙性の緩和を図ります。プール内の水治療法は荷重関節への負荷の軽減に有効で、抵抗運動による筋力トレーニングにも効果があります。

 

 

作業療法は上肢の機能障害に対するアプローチが主となります。
排泄整容、食事、家事全般等の日常生活動作を障害の程度を評価しながら必要に応じて自助具を用いて訓練します。装具療法は局所の安静や疼痛の緩和、変形の矯正や防止等を目的におこないます。また多発する関節変形によって低下した日常生活を改善するために種々の自助具を処方します。自助具は主に食事や整容動作で活用されるもので患者に合わせてテーラーメイドで作成されることが大切です。
家屋の改造もリハビリの一環として重要であり屋内の移動のための手すりの設置や段差の排除、ドアノブや水道の蛇口の変更、トイレ、浴室の改造等を行い障害を持った患者ができるだけ自立した生活ができるように支援します。

 

 

 

 

まとめ!!

 

 

今回はいかがでしたか?

関節リウマチって名前はよく耳にしますが、詳しくわからない方もおおいですよね?

お読みいただいて少しでも理解が深まって頂ければ幸いです

さらっと解説していきましたので次回はリウマチの種類について解説していきたいとおもいます!

もっともっとリウマチについて知りたいなぁ、興味が湧いてきたなぁという方は次回もお楽しみに!!

そうでない方も少しでも興味が湧いてくださると嬉しいです!

ではまた次回!!

 

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